「おくりばこは おもいばこ」

わたしたちNPO法人ここはぐでは、平成25年(2013年)からおなかにきてくれた赤ちゃんを亡くされたご家族を対象にした「天使パパ・ママのお話会~秋田」を毎月開催しています。

その活動の中でたくさんの「やってあげたかった」「あの時知っていたら」という声を聞きました。

妊娠週数や赤ちゃんの大きさでは命の大きさははかれないのに、大切な赤ちゃんのためのピッタリな棺や産着がないことで悲しみを深める方が多いと感じました。

だから、そんな経験をされたパパ・ママの声を汲んだ棺をつくり、悲しみを深める方を減らしたい!と一念発起し制作に着手しました。

これはただの棺ではなくて「やってあげたかった」「やってよかった」がギッシリと詰まった“おもいばこ”にしようと誓い、たくさんの試作や試行錯誤を繰り返して令和元年(2019年)に完成しました。

 


 

 

“できるものは全て準備してあげたい”から

セットで販売しています

 

赤ちゃんを見送るまでの時間は、本当にごくわずか。

悲しいのに、次から次へとやらなければいけないことがあって、揃えなければいけないものもたくさんあって、赤ちゃんを想う時間を持てないままだった方も・・・

だから

必要なもの全てが揃っていることが大切。お手元に届いたあとは、おもちゃやお花、お手紙や写真など赤ちゃんのためのものをたくさんおくりばこに入れてください。いっぱい想って、いっぱい抱っこして、いっぱいお話してください。

やりたいことが心に湧いてきたら、それをなにより大切にして赤ちゃんにやってあげてください。

おくりばこ


小さく生まれたからと、紙製品の簡易的な棺で見送ることがとても辛かった。おなかにきてくれた赤ちゃんを、一人の大切な命として尊重したい、という声から木製の棺を作りました。

秋田杉で作った、丈夫ながらも柔らかく温かい、そして可愛らしい“まるでベビーベッドのような”棺です。無塗装ならではの温かく柔らかい質感と、心やすまる香りがご家族をサポートします。

パパ・ママが棺を抱くことを考え、角となる部分を全て丸くしています。

 

サイズは、星・月・空サイズの3つからお選びいただけます。

妊娠週数を参考に、またおくりばこの中に入れたいおもちゃなどの大きさも含めてご検討ください。

棺の蓋の裏側にメッセージや、家族の写真、シールなどを貼るのもいいと思います。赤ちゃんのためにやってあげたいことが湧いてきたら、それをなによりも優先させてください。

<星サイズ>

目安:妊娠12週~15週(妊娠4ヶ月)

 

かわいいくまちゃんが印象的な引き戸のタイプです。

“小さい赤ちゃんのお顔を見ることが辛かった”という声があり、たとえ開けられなくても、くまちゃんを赤ちゃんだと思って話しかけられたら…と思い作りました。

 引き戸の角までしっかりと丸みを出し、やさしくあたたかく可愛らしい仕上がりです。

赤ちゃんを抱っこする際は、布団ごと抱き上げると安定します。


<月サイズ>

目安:妊娠16週~23週(妊娠5~6ヶ月)

 

こちらも星サイズ同様、かわいいくまちゃんが印象的な引き戸のタイプです。

お顔を見られる窓がついたデザイン。

窓はあけたままにしていてもいいし、お話するときだけでもいい。パパママの心のままにできるようにと考え作りました。

くまちゃんが赤ちゃんを連想させてくれるので、閉じていてもお話することができます。

引き戸の取手部分まで角を丸くした、優しくやわらく可愛らしい仕上がりです。


<空サイズ>

目安:妊娠24週~(妊娠7ヶ月以降

 

かわいいくまちゃんが施された窓が印象的な、かぶせ蓋タイプです。

「閉じ込めるようで、なかなか蓋ができなかった」という天使パパ・ママの声から、お顔を見られる窓を付けました。

窓はあけたままにしていてもいいし、お話するときだけでもいい。パパママの心のままにできるようにと考え作りました。

くまちゃんが赤ちゃんを連想させてくれるので、閉じていてもお話することができます。

職人さんが丁寧に角を丸くし、角張った印象にならないように仕上げました。


産着・おくるみ・ぼうし


全てが愛情たっぷりの手縫い

 

可愛い柄の産着やおくるみは、全て心を込めて一針一針手で縫っています。

 この産着を着てパパ・ママに「可愛い!」って言って貰えるように、丁寧に心を込めて作りたい。

作り手の愛情がたっぷりと注がれた世界に一着だけの産着が届きます。

産着についている小さな布は「結(ゆい)」と言い、赤ちゃんが身に付けたものと同じものを手元に残しておけるように、つながっていられるようにと願いを込めています。

いつも持ち歩いてもいいですし、「大切なものいれ」に入れて赤ちゃんの一部としてもいいですね。

 

仕立てはお骨がきれいに残るよう、布や糸、レース等の装飾に化学繊維は一切使わず、綿100%にこだわって作りました。

お骨がきれいに残ると、後にペンダントにしたいときや、お骨を見たいときに心が穏やかでいられます。

赤ちゃんが亡くなっただけで悲しく辛いのに、その後に更に悲しみを深めるようなことがあってはいけい。そう思い素材にこだわっています。

 

 

産着の合わせのこと・結びのこと

 

産着は右前でお届けします。それぞれの宗派や決まりごとがあると思います。どちらに合わせても大丈夫です。

赤ちゃんとずっと結ばれている証、という意味を込めて結ぶデザインにしました。


お布団セット


ふかふかの手縫い布団

 

敷布団・掛け布団も産着同様、全て心を込めて一針一針手で縫っています。

天使パパ・ママの “可愛らしいベビー布団で寝かせてあげたかった” という声から作りました。

 

布団に使用する素材も産着同様、お骨がきれいに残るよう、布や糸、レース等の装飾に化学繊維は一切使わず綿100%にこだわって作りました。

中綿も化繊が混じっているものを使用せず、赤ちゃんの布団に合うような厚さで綿100%にこだわって特別に作ってもらっています。

 

触り心地のいいふかふかな布団は、赤ちゃんにも心地いいと思います。

 

※布団は産着のリクエストに合わせてスタッフが色や柄を決めさせていただきます。予めご承知おきください。


大切なものいれ


<丸型>

国産ヒバを使用し、なめらかな手触りが特徴です。

木製品ならではの調湿作用で、中に入れた大切なものを守ります。

 

ママの子宮をイメージしたデザインで、ぽかぽかあたたかいところに、優しく包まれていられるように、と作りました。

思わずなでなでしたくなる愛らしいフォルムは、リビングに置いていても違和感がありませんので、赤ちゃんを想う時間を、家族と一緒の空間で過ごすことができます。

 

お骨を入れる際は、専用の内袋をご利用ください。灰が舞い上がらず安心です。

また、お骨のほかにも家族写真やお手紙、お人形などの赤ちゃんを想える大切な品を入れてもいいように作りました。

 

保存環境をご自宅と想定して制作しております。住環境等により調湿作用は変わるため、中に入れたものの劣化を完全に防ぐことを保証するものではございません。

 

 


<筒形>

秋田ならではの桜樺細工(さくらかばざいく)と木目のシンプルなデザイン。

木製品ならではの調湿作用で、中に入れた大切なものを守ります。

 

リビングにあっても違和感がありませんので、赤ちゃんを想う時間を、家族と一緒の空間で過ごすことができます。

通常の樺細工にはない、蓋の柔らかな丸みは手触りもよく可愛らしさも感じる特別な仕様です。

また、お花が咲いたようにかわいい内袋は、ママの子宮をイメージしたデザインで、ぽかぽかあたたかいところに、優しく包まれていられるように…と願いを込めてつくりました。

 

お骨を入れる際は、専用の内袋をご利用ください。灰が舞い上がらず安心です。

また、お骨のほかにも赤ちゃんの髪の毛や爪、ご家族写真やお手紙、お人形などの赤ちゃんを想える大切な品を入れてもいように作りました。

 

保存環境をご自宅と想定して制作しております。住環境等により調湿作用は変わるため、中に入れたものの劣化を完全に防ぐことを保証するものではございません。

 


おもちゃのくまちゃん


なるべくお骨がきれいに残るようにと、おもちゃも木で作りました。かわいいくまちゃんの「にぎにぎ」です。(大きさは30㎜程度)

 

おくりばこに装飾されたくまちゃんと同じデザインのものをミニサイズにして3つ同梱します。裏にメッセージを書くこともできますので、思いつくように自由にお使いください。

 

 

使い方の例

  • 一つを赤ちゃんのおもちゃとして、一つをパパ、一つをママに見立てて「ずっと一緒だよ」と3つ一緒におくりばこにいれる
  • 一つをパパ、一つをママに見立てて「ずっと一緒だよ」と一緒におくりばこにいれ、残りの一つを赤ちゃんを感じるものとして手元に残す
  • お揃いの持ちものとして、赤ちゃんパパママそれぞれで持つ

など

  


つつみ布


赤ちゃんのためのつつみ布

 

ママの子宮にいるように、ぽかぽかあたたかいところに、優しく包まれていられるようにと、棺の包み布は子宮をモチーフにしたオリジナルデザインを採用しました。

 

また、このつつみ布はリボンが美しく結えるようになっているのも大きな特徴です。

赤ちゃんとずっと結ばれている証、という意味を込めてリボン結びのデザインにしました。

ダブルガーゼのやわらかな包み布の手触りが、赤ちゃんにとってもママにとっても優しいものであってほしいと祈っています。

 

このつつみ布は赤ちゃんのために用意したものですから、棺を包んだあと赤ちゃんのために用意した服やおもちゃなどを包んで保管することもできます。


リーフレット


 

実際に赤ちゃんを亡くされた天使ママ達の体験談をもとに、赤ちゃんとお別れするまでの短い時間でできることをリーフレットにまとめました。

突然の赤ちゃんとのお別れに戸惑い、悲しみ、何をどうしたらいいのか分からないまま時間が過ぎていきます。

 

ここに書いてあることを必ずしなければならないわけではありません。

見ていて、やってあげたいことが湧いてきたら、その気持ちをなによりも大切にしてください。

 

できることだけでも、やってあげたいことだけでも、リーフレットを参考にして後悔のない満足のいくお別れをしてほしいと思いおくりばこセットへ同梱いたします。 


秋田の地域活性化に繋げたい

たくさんの手で作りあげました


運営団体である「NPO法人ここはぐ」は、流産・死産・新生児等で赤ちゃんを亡くされた経験のあるスタッフが活動しています。他にもたくさんの企業、ボランティアスタッフの方々がおくりばこ事業に力を貸してくださっています。

おくりばこを通して、障がい者や健常者を隔てることなく、秋田県の産業や伝統、1人1人1つ1つの個々が大切にされ共生し循環する社会を作っていきたいと考えています。